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実はみんな発達障害!? パーソナリティー障害について 前編

 こんにちは。

 みなさんは「知らない人と仲良くなる」のは得意ですか?

 ちなみに僕はあまり得意ではないです。では、友達が全然いない根暗な奴なのかというと、不思議な事に周りからはそう見られていないようです。仲良くなった人に、第一印象を振り返ってもらうと、「フレンドリーな人」「軽そうな人」という言葉を頂くこともしばしばです。

 でも自分からすると、自然に仲良くなったというよりは、だいぶ頑張って相手と仲良くなっているんですよね。人の気持ちをこんなに分析している人間も少ないと思います。

 初対面の人に対して、「この人は自分の知っているAさんに似ているな」という印象を受けたら、普段Aさんに対して取っているような言動を心がけるとすんなり仲良くなれたという話を聞いたことがありますでしょうか。僕も人よりもこのカテゴライズを精微に行っている気がします。今までは、自分の経験値からなんとなく行っていたこのカテゴライズを体系的にまとめている書に出会いましたので、今回はその本についてまとめたいと思います。

 

目次

  1. パーソナリティー障害とは
  2. 9つの分類
  3. まとめ

 

1. パーソナリティー障害とは

 パーソナリティー障害とは、それぞれの人が持っているパーソナリティーの偏りのことです。この偏りは主に「遺伝的要因」と「環境的要因」によって構築され、18歳を超えた当たりから固定化してしまうと言われています。人が、自分の指向特性や行動様式を大人になってから変え難いのは、根本にあるパーソナリティーが固定化してしまっているからなのです。

 

2. 9つの分類

 ここでは、9つのパーソナリティーの偏りの特徴(①)と、その偏りが構成されやすい環境要因(②)について説明してきます。

 

 2-1. 回避性パーソナリティー障害

 ①失敗に対して極めて臆病です。そのことが人間関係という面でも現れています。人と物理的・精神的に距離を取ろうとし、目を合わせたりボディタッチを行うことに抵抗感を感じます。そのため人に対して愛着を持つことも稀であると言えます。

 ②自己評価が非常に低いことが特徴で、家庭環境・学校環境で「優秀な誰かと比較されてきた経験」「大勢の前で恥をかかされた経験」があることが多いです。その結果として、プライドを無くし、何事に対しても消極的になってしまうのです。

 

 2-2. 依存性パーソナリティー障害

 ①誰かに尽くすことで心の安定を得るタイプです。非常に優しく、困っている人を見かけたら放っておけない、そんな人がこのタイプです。字面から想像されるような弱々しいイメージとは限らず、社交的で明るい人が多かったりします。悪く言うと、人の顔色ばかり伺っている人と言うとイメージしやすいのではないでしょうか。

 ②構築要因としては、自分の「我」を出す機会が無かったことが挙げられます。親の言うことをずっと聞いてきて、反抗期がなかった良い子ちゃんタイプは、この偏りが構成されやすいです。また、DVが激しかったり、自分の意見を言いたくても言えなかったという環境にいた人も、このタイプになりやすいと言えるでしょう。

 

 2-3. 強迫性パーソナリティー障害

 ①伝統・ルール・秩序にこだわりを持ち、同じことを続けることが心の安定となるタイプです。自分の感情よりも、体裁や評判を気にしたり、ルールを破る存在に対して不快感を感じるのも特徴です。

 ②非常に厳しい親のもとで育てられた人が多いです。決まりに従うことが原則であり、その上で親から褒められたりすると、この偏りが強化されていくといえます。

 

 2-4. 自己愛性パーソナリティー障害

 ①褒められるのが大好きな自信家です。口も達者で、第一印象は非常に魅力的なのも特徴です。その一方で、自分以外を見下している傲慢な心が内には秘められており、他者の痛みに関しては鈍感である一面もあります。

 ②幼少期に過剰に可愛がられた経験があることが特徴です。そのまま温室の中で大切に育てられ、躓いた経験がないまま大人に成るパターンもあれば、途中でその愛情が他者に奪われ、その空白を埋めるために歪な自己愛で補完しようとしたパターンもあります。

 

 2-5. 反社会的パーソナリティー障害

 ①リスクを取ったり、社会常識から外れることにアイデンティティを感じるタイプです。犯罪行為に喜びを見出すというよりも、純粋に危険や強い刺激を好む傾向があるだけなので、人によっては正義を為すことを追求する人もいます。

 ②じっとしていることが苦手で、いたずらをよく働いていた人に多く見られる傾向です。やんちゃであったがために、親や周りの人から否定される中で、人間不信や反抗的態度が強化されていった人が多いです。

 

 2-6. 境界性パーソナリティー障害

 ①強い自己否定と愛情飢餓を抱えています。客観的に見れば魅力的な容姿や能力を持っていても、決してそれを肯定してあげられないタイプです。常に誰かから愛情を向けられていないと不安になり、その向けられた愛情もいつかは終わってしまうものと考え、安定的な状態に入ることが出来ない傾向があります。

 ②強い自己否定感を持ってしまった背景として、幼少期に愛情を奪われたり、見捨てられる経験を経て、心に傷を負ったまま成長してきた人が多いです。また、両親が離婚していたり、家庭内関係が不安定で、自分は愛されなかったという思いを持っているパターンもあります。

 

 2-7. 演技性パーソナリティー障害

 ①外面的魅力やセックスアピールに優れ、そういった点で人々を魅了することにアイデンティティを感じるタイプです。人によっては芝居かかっているという印象を受けるほどオーバーリアクションであったり、何かしらのステレオタイプ的なキャラクターイメージを体現していることもあります。

 ②親が仕事にかまけているなど、無条件の愛情を注がれずに育った方が多いです。そのため、他人に気に入られる別の自分を作り上げる癖があるのです。他にも、親の性的な面を見せられて育った方もいます。

 

 2-8. アスペルガーパーソナリティー障害

 ①共感性が非常に低く、コミュニケーションが一方通行になりがちです。自分の世界に没頭する傾向が強いので、研究職や芸術家のような自分の興味傾倒するタイプです。

 ②遺伝性によって発症するもので、家庭環境などはあまり関係ありません。

 

 2-9. 妄想性パーソナリティー障害

 ①警戒心が強く、人を心から信じることが出来ないタイプです。物事を悪い方悪い方に考えてしまうのですが、初見では明るくフレンドリーな場合も多く、見ぬくのは難しいです。

 ②周りの人から自分の欠点を責められた経験や、親しい人に裏切られた経験をしている人に多く見られます。そういった経験から、人は自分のことを攻撃してくるのではないかという疑心暗鬼にとらわれた考え方が固定化してしまっています。

 

3. まとめ

  いかがだったでしょうか。周りの人がどこにカテゴライズされるか考えてみて、その人の昔話と照らし合わせると意外に合致していたりするので、その人の根本を理解したい方はパーソナリティー障害を意識してみるといいと思います。

 

下記参考図書です。

なぜいつも“似たような人

なぜいつも“似たような人"を好きになるのか