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寺子屋クラブ

WEBマーケティング・心理学・統計学・機械学習

コスパ最強すぎるAWSのサービスまとめ

 WEB業界にいると切っても切れないのがAWS

 AWSを利用すると、クラウド上で安価にサーバーを立ち上げられることはご存知だと思います。しかしこのAWS、それだけじゃないんです。Front-endとBack-endを繋ぐために必要な、あらゆるソリューションを完備しているのです。このまとめを読み終わった後で、amazonがリアルな物流のみならず、データの物流も支配しているということを理解してもらえてたら幸いです。

 それでは、AWSの提供しているソリューションを機能的観点からカテゴライズしながらまとめていきたいと思います。

※各サービスの説明文(注釈文)は、AWS公式サイトよりそのまま引用させていただいています。

 

  1. データベースサービス
  2. ストレージサービス
  3. コンテンツ配信
  4. コンピューティング/ネットワーキング
  5. デプロイ&マネジメント
  6. 派生サービス

 

1. データベースサービス

 WEBサービススマホアプリの運営会社の多くは、保持しなければならない会員情報や、一時情報などをクラウド上のサーバーにデータベースを作り、補完・参照しています。AmazonではRDS型やNoSQL型の多様な既存データベースエンジンを利用することができるので、用途に合わせてクラウドデータベースを最適化することができます。

 

1.1. Amazon RDS(Amazon Relational Data Base)

マネージド型のリレーショナルデータベースサービスで、データベースエンジンを MySQLOracleSQL ServerPostgreSQLAmazon Aurora、MariaDB から選択できます。コンピューティングとストレージのスケールが可能であり、マルチ AZ による可用性、リードレプリカなどの特長があります。

注. RDS:複数のデータテーブル(顧客DTや商品DT)を、共通かつ一意のキー(顧客番号)で管理することで、複雑なデータテーブルを理解しやすいデータテーブル単位に分割しつつ保持できます。

 

1.2. Amazon DynamoDB

マネージド型 NoSQL データベースで、きわめて高速のパフォーマンス、シームレスな拡張性と信頼性、低コストといった特長があります。

注. NoSQL:RDB以外の形式でのデータベースを全般的に指します。関係モデルを必要としないデータや、大量のデータを扱う時に利用され、大規模なデータを統計的に解析したり、増えつづける情報をリアルタイムに解析するのにも便利です。

 

1.3. Amazon ElasticCache

マネージド型メモリ内キャッシュクラウドサービスで、メモリ内キャッシュエンジンを Memcached と Redis から選択できます。

注. メモリ内キャッシュクラウドサービス:ユーザセッションの状態を納めるメモリ内キャッシュをクラウド化することで、多量のセッション状態 を保存できます。

 

1.4. Amazon RedShift

マネージド型データウェアハウスサービスで、シンプルで費用対効果の高さが特長であり、お客様はすべてのデータを既存のビジネスインテリジェンスツールで効率的に分析できます。

注. データウェアハウス:企業内外の既存のシステムや基幹業務システムに蓄積された大量のデータの中から、ユーザーのニーズに応じた形で情報を引き出し・分析するためのシステム。

 

 

2. ストレージサービス

 Amazonは世界各地に大量かつ巨大なローカルサーバーを保持しているため、他社クラウドストレージと比べ、スケーラブルで高いコストパフォーマンスを誇っています。

 

2.1. Amazon S3Amazon Simple Storage Service)

データの格納・取出:中頻度

ストレージボリューム:中

完全に冗長化されたオンラインストレージインフラです。いつでも、ウェブ上のどの場所からでもデータの格納と取り出しが可能であり、データの量の制限もありません。無制限にスケーラブルで高い耐久性を持つため、コンテンツのストレージと配布、データ分析のためのストレージ、バックアップ、アーカイブ、災害対策のために最適です。

 

2.2. Amazon Glacier

データの格納・取出:低頻度

ストレージボリューム:大

低コストのコールドアーカイブストレージサービスです。ストレージのセキュリティと耐久性を特徴としており、データのアーカイブやバックアップに適しています。オフサイトのエンタープライズ情報のアーカイブ、メディア資産、調査データ、および科学データのアーカイブ、デジタル情報の保存、磁気テープの置き換えのために使用できます。 

注. コールドアーカイブ:すぐに再利用する予定はないが、捨てることもできないデータのこと。 

 

2.3. Amazon EBS(Amazon Elastic Block Store)

データの格納・取出:高頻度

ストレージボリューム:小

Amazon EC2 インスタンスで使用するためのブロックレベルのストレージボリュームを提供します。Amazon EBS ボリュームは、インスタンスのライフサイクルから独立して存続するストレージです。また、作業負荷の実行に必要な安定した低レイテンシーの性能を提供します。Amazon EBS では、分単位で使用量の拡大縮小を指定できます。

 

2.4. Amazon Storage Gateway

オンプレミスのソフトウェアアプライアンスクラウドベースのストレージと接続し、組織のオンプレミスのIT環境とAWSのストレージインフラストラクチャ間でシームレスでセキュアな統合を提供するサービスです。このサービスを利用すると、スケーラブルでコスト効率の高いストレージとしてAWSクラウドに安全にデータを保管できます。AWS Storage Gatewayでは、お客様の既存のアプリケーションで動作する業界標準のストレージプロトコルがサポートされています。頻繁にアクセスするデータをオンプレミスで維持することにより低レイテンシーのパフォーマンスを提供し、すべてのデータを暗号化して、Amazon S3またはAmazon Glacierに安全に保管します。

注. オンプレミス:運営会社内にシステム等を保管すること。自社運営。ASGは自社システムとAmazonのStorageを繋いでくれる。

 

 

3. コンテンツ配信

 データベース/ストレージサービスは、主にデータを保持することを助けるサービス群でしたが、Amazonはその保持したデータ(また、そのデータを利用したシステム)の配信もサポートしています。高セキュリティ・高速かつ、データの保持自体もAWSがサポートしているので、管理が簡単です。

 

3.1. Amazon CloudFront

グローバルなコンテンツ配信ネットワーク (CDN) サービスで、お客様のウェブサイト、API、動画コンテンツ、またはその他のウェブ資産の配信を高速化できます。他のAWS製品と統合されたこのサービスを利用すると、開発者や事業主は、簡単にエンドユーザーに対してコンテンツを高速化できます。最低利用量の条件はありません。

 

3.2. AWS Import Export(Amazon Snowball)

セキュアなアプライアンスを使用したペタバイト規模のデータ転送ソリューションで、大量データの転送コストを高速インターネットのわずか 5 分の 1 に抑えます。

 

 

4. コンピューティング/ネットワーキングサービス

 1. 2. 3. では「データ」をクラウド上もしくはクラウド経由で取り扱うサービスでしたが、本章では計算機能(Computing)に関するクラウドサービスです。

 

4.1. Amazon EC2(Elastic Compute Cloud)

クラウド内でサイズ変更が可能なコンピューティング処理能力を提供するウェブサービスです。ウェブスケールのクラウドコンピューティングを開発者が簡単に利用できるよう設計されています。

 

4.2. Amazon VPCAmazon Virtual Private Cloud)

AWSサービスを使った時のシミュレーションができる仮想環境

AWSクラウドの論理的に分離したセクションがプロビジョニングされ、ここからお客様が定義する仮想ネットワークでAWSリソースを起動できます。独自のIPアドレス範囲の選択、サブネットの作成、ルーティングテーブルとネットワークゲートウェイの設定など、仮想ネットワーク環境を完全にコントロールできます。

注. プロビジョニング:必要となるネットワークやコンピュータの設備資源を予め準備しておくこと。

 

4.3. Amazon ELB(Amazon Elastic Load Balancing)

アプリケーションへのトラフィッククラウド内の複数のAmazon EC2インスタンスに自動的に分散します。アプリケーションに対してより高いレベルの耐障害性を実現し、アプリケーショントラフィックの分散に必要な負荷分散能力をシームレスに提供します。

注. 負荷分散能力:発生するリクエストを、接続中コネクションの少ない順に振り分ける動的分散方式を担保してくれています。

 

4.4. Auto Scaling

Amazon EC2稼働率/利用率を最適化してくれる

アプリケーションの可用性を維持できると同時に、お客様が定義する条件に応じてAmazon EC2の能力を自動的に縮小あるいは拡張することができます。

注. 可用性:継続的にシステムが望ましく動作する状態。

 

4.5. Amazon EMR(Amazon Elastic MapReduce

大規模データの分散処理フレームワーク

 ビッグデータ処理を簡略化し、動的にスケーラブルなAmazon EC2インスタンス間の莫大な量のデータを処理し、配信するための、簡単、迅速、費用対効果が高い、マネージド型Hadoopフレームワークを提供します。また、SparkやPrestoなどの一般的な他のフレームワークAmazon EMRで実行したり、Amazon S3Amazon DynamoDBなどの他のAWSデータストア内でデータを操作できます。

 注1. Hadoop:データを複数のサーバに分散し、並列して処理するミドルウェア(ソフトウェア基盤)です。 テラバイト、ペタバイト級大容量データの分析などを高速処理できるため、「ビッグデータ」活用における主要技術として活用が進んでいます。

注2. Spark/Presto:Hadoopの後継にあたる、分散処理フレームワークのこと。

 

4.6. AWS Direct Connect

お客様の設備からAWSへの専用ネットワーク接続を簡単に確立することができます。AWS Direct Connectを使用すると、AWSとデータセンター、オフィス、またはコロケーション環境間にプライベート接続を確立することができます。これにより、多くの場合、ネットワークのコスト削減、帯域幅スループットが向上し、インターネットベースの接続よりも均質なネットワーク体験を提供できます。

 

4.7. Amazon Route 53

可用性と拡張性に優れたクラウドドメインネームシステム(DNSウェブサービスです。www.example.com のような名前を、コンピュータが互いに接続するための数字のIPアドレス(192.0.2.1 など)に変換することにより、開発者や企業がエンドユーザーをインターネットアプリケーションにルーティングする際に、極めて信頼性が高く、コスト効率のよい方法を提供するように設計されています。

注. DNSDomain Name System):ホスト名を元に、ホストの IP アドレスを教えてくれるのが主な機能となります。

 

 

5. デプロイ&マネジメント

AWSリソースを利用して開発したアプリケーションを利用可能な状態にすること、例えば各リソース間の依存関係や可動ステータスをモニタリングすることもサポートしてくれています。

 

5.1. AWS CloudFormation

AWS CloudFormationのサンプルテンプレートを使用したり、独自のテンプレートを作成したりして、AWSリソースおよびそのアプリケーションを実行するために必要な関連するすべての依存関係や実行時のパラメータを記述することができます。AWSリソースがデプロイされたら、管理された予測可能な方法でそれらを修正/更新でき、実際にはソフトウェアに対して行うのと同じ方法で AWSインフラストラクチャにバージョン管理を適用できます。

注. デプロイ:開発したアプリケーションを利用可能な状態にすること。

 

5.2. AWS CloudWatch

AWS クラウドリソースと AWS で実行するアプリケーションのモニタリングサービスです。Amazon CloudWatch を使用して、メトリックスを収集して追跡すること、ログファイルを収集してモニタリングすること、アラームを設定すること、および AWS リソースの変更に自動的に反応することができます。

 

5.3. Amazon Data Pipeline

AWSリソースとオンプレミスデータソース間のトランザクションの信頼性を担保してくれることで、アプリケーション運用を助けてくれます。

指定された間隔で、信頼性のあるデータ処理やデータ移動(AWS のコンピューティングサービスやストレージサービス、ならびにオンプレミスのデータソース間)を行うことができるウェブサービスです。

 

5.4. AWS Elastic Beanstalk

AWSのサーバーサービスではない、サードパーティ製サーバーを利用するための互換サービスです。

Java、.NET、PHP、Node.js、PythonRuby、Go および Docker を使用して開発されたウェブアプリケーションやサービスを、Apache、Nginx、Passenger、IIS などの使い慣れたサーバーでデプロイおよびスケーリングするための、使いやすいサービスです。

 

5.5. IAM(AWS Identity and Access Management)

お客様のユーザーの AWS サービスおよびリソースへのアクセスを安全にコントロールすることができます。IAM を使用すると、AWS のユーザーとグループを作成および管理し、アクセス権を使用して AWS リソースへのアクセスを許可および拒否できます。

 

5.6. Ops Works

AWS OpsWorks を使用すると、ユーザーは Chef を使用して、あらゆる種類およびサイズのアプリケーションを簡単に設定および運用できます。

注. chef:Ruby製のインフラ管理ツール。インフラ構築をコード形式で管理できるので、git等につなぎこむことができる。

 

5.7. Cloud HSM

AWS クラウド内の専用ハードウェアセキュリティモジュール(HSM)アプライアンスを使用して、データセキュリティに対する企業コンプライアンス要件、契約上のコンプライアンス要件、および法令遵守の要件を満たすことができます。CloudHSM を使用して、暗号化キーや HSM によって実行される暗号化操作を管理します。

 

 

6. 派生サービス

 

6.1. Amazon Marketplace

AWS クラウドで動作する人気のビジネスソフトウェアのオンラインソフトウェアストアです

 

6.2. Amazon Management Console

シンプルで直感的に操作できるウェブベースのUIから、AWSにアクセスして管理します。AWS コンソールモバイルアプリを使用して、外出先でリソースをすばやく確認することもできます。

 

6.3. SDK(Software Development Kit)

プログラミング言語またはプラットフォーム用に調整された API を使用して、アプリケーションでの AWS サービスの使用を単純化します。

ex. iOS, Android, FireOS, Java, Ruby, PHP, GO...

 

6.4. IDE(Integrated Development Environment)

開発環境に統合された特殊なクラウドツールを使用して、AWS 開発を高速化します。

 ex. Eclipse, Visual Studio

 

6.5. CLT(Command Line Tool)

コマンドラインから AWS サービスを制御し、スクリプトを使用してサービス管理を自動化します。

 

6.6. AWS サポート

AWS では、ご利用を開始したばかりの方にも、アプリケーション開発とビジネスソリューションの構築の中で導入するサービスを増やしている方にも、成功をサポートする適切なリソースを提供したいと願っています。AWS サポートでは、現在の、または予定されているユースケースに基づき、AWS でのみ可能なツールと専門知識の組み合わせによって、すばらしい成果が得られるようお客様をサポートします。

 

 

いかがだったでしょうか。

AWSが提供している主なサービスを6つにカテゴライズしてまとめてみました。Amazonがいかに広範な範囲をカバーしているかイメージ出来たんじゃないでしょうか。

Webサービスを作るときは是非利用してみてくださいね。

 

心を読む ボディランゲージが示すあなたの無意識

 長年FBI捜査官として活躍された著者による、ボディランゲージリーディングの体系本のまとめ記事です。前回「視線から相手の好悪感情を読み解く」というお話を投稿しましたが、同様の話をより踏み込んで論じているのが本書になります。

 

terantera.hatenablog.com

 

 

 本書で推奨しているコミュニケーション戦略を簡単にまとめると下記となります。

  1. 相手の癖を分析
  2. 癖ではない特異サインを探す(快適サイン・不快サイン)
  3. 前後の文脈からサインの示す感情を読み取る

 コールドリーディングに興味をお持ちの方には、より実践的なコミュニケーション戦略に触れられるという点で本著をおすすめします。

 

目次

  1. 快適・不快のサイン
  2. 3つのF
  3. なだめ行動
  4. 快適を表すサイン
  5. まとめ

 

1. 快適・不快のサイン

 まず、何故快適・不快のサインを探す必要があるのかから説明します。簡単にいいますと、人の心は複雑すぎて、ちょっとしたしぐさから相手の気持ちを正確に汲み取ることは不可能だからです。そのため、大まかに相手の感情を仮定し、そこから更に細かく仮説検証していくことを著者は推奨しています。そのために最初に当てつけるおおよその感情として確度が高いのが、快適・不快の2択なのです。

 脳科学者のポール・マクリーンは人間の脳を「脳幹(爬虫類脳)」「大脳辺緑系(哺乳類脳)」「大脳新皮質(人間脳)」の3つに分類しました。普段の我々の理性は人間脳たる大脳新皮質によって制御されています。一方で動物としての本能を動かしている大脳辺緑系は、私達が生存競争に勝ち残るために無意識的に私達の感情や生理機能に影響を及ぼしています。私達が相手にかける言葉や表情などは人間脳を介して表出しています。そして人間脳というのは非常に頭がイイので、嘘を使いこなします。多くの人は、この人間脳経由の情報を情報源としているので、相手の気持ちがわかったりわからなかったりするのです。著書のコミュニケーション戦略は、人間脳ではなく、哺乳類脳たる大脳辺緑系を経由して現れるしぐさから快適・不快のサインを判別し、その後の推測・想像のフローに進もうというものなのです。

 

2. 3つのF

 まずは不快を表すサインから入ります。それは、大脳辺緑系がより強力に機能するのは、人が不快(ストレス)を感じている時だからです。そのため、快適を示すサインよりも不快を示すサインの方が見抜きやすいのです。

 不快感を感じている時の反応は大きく3つに分けられます。「Freeze(固まる)」「Flight(逃げる)」「Fight(戦う)」です。これらの反応は動物として、自分の生命を守るために、未だに人間に残っている本能的反応です。そのため、これらのしぐさを相手が見せるときは、相手が本能的危険(少々大げさですが)を感じている瞬間であり、相手は間違いなく不快な気持ちを持っています。

 

 下記に3つのFがどのようなしぐさとして現れるか具体例を挙げたいと思います。

☆Freeze
  • ビックリして食事していた手を止める
  • 固唾を飲んだり、呼吸がひどく浅くなる
  • 唇が閉まる、隠れる
  • 突然立ち止まる
  • 肩を持ち上げ頭を低くする(首を隠す)
  • 手を固く握る(祈りのポーズ)
☆Flight
  • (何かから)身をそらす
  • 身体の前面を相手から背けて立つ・座る
  • 腕を突然引っ込める
  • 膝の上に物を置く
  • 足先を一番近い出口に向けて置く
  • 足先を相手から背けて立つ
  • 両脚の膝を握り、重心を前に置く
  • 椅子の足に自分の足を絡めて固定する
  • かかとを上げて立つ
  • 目を細める、目を閉じる、こする、顔の前に手を置く(相手を視界から遮断する)
☆Fight
  • 暴力的な行為/言動を取る
  • 両足を開いて座る(領土の主張)
  • 手を後ろに組んで立つ(権力の主張)
  • 腰に手を当て、肘を張る
  • 相手側に位置する足を組んで座る

 

3. なだめ行動

 不快を示すサインは2種類あり、一つが上記のような現在進行形で相手が不快感を感じているサイン。もう一つが、相手が不快な気持ちを紛らわせ、通常の状態に戻ろうとする切替のサインです。なだめ行動はこの切替のサインのことです。

 

 なだめ行動がどのようなしぐさとして現れるかの具体例を下記にまとめます。基本的に何かを触る行動が該当します。

☆顔・首の一部触れる
  • 無意識に喉元を触れる(不安・恐怖・心配をなだめる)
  • 額をこする(何かに苦しんでいるサイン)
  • 首を触る(不安・疑いを感じているサイン)
  • 頬や顔を触れる(ドキドキ・イライラ・心配をなだめる)
  • 髪の毛をいじる
  • 唇を舐める
  • まばたきやまぶたの震え
☆物を触れる
  • ネックレスを弄ぶ(喉元を触れるのと同様)
  • ネクタイを直す(喉元を触れるのと同様)
  • ガムを噛む
  • タバコを吸う
  • ペン・腕時計を弄ぶ
☆胴体を触る
  • 膝を擦る(緊張をほぐす)
  • 腕を交差させ、肩をこする(身を守って安心感を得ようとしている)
  • 爪を噛む
  • 手を揉みあわせたり、指を組み合わせる

 

4. 快適のサイン

 快適な状態とは「生命の危機」を感じていない状態をなので、相手に対して弱点を晒していたり、すぐに回避行動に移れないような状態を取っている時に読み取れます。そういった準備をしなくても、自分の生命が脅かされることはない。それだけの信頼をあなたに対して寄せているということなのです。そこに加えて「重力に逆らう」のも快適なサインの特徴です。これは喜びの興奮を抑えきれない状態を示しています。

 

 快適なサインの具体例を下記にまとめます。

☆弱点を晒す
  • 足を交差して立つ(すぐに動くことが出来ない体制)
  • 片足に重心を乗せて、傾いて立つ(すぐに動くことが出来ない体制)
  • 相手側と反対側に位置する足を組んで座る
  • 身体の前面を相手に向ける
  • 相手に対して前かがみに座る
☆脱力
  • 尖塔のポーズ(両手を広げて、指の間を閉じないで指先同士を合わせる)
  • 頭を傾ける
☆重力に逆らう
  • 小刻みに動いたり跳ねたりする足(興奮を抑えきれない)
  • つま先を立てて立つ
  • 手を組む時に親指を立てる

 

5. まとめ

 本書ではこれらのしぐさを実際の写真を用いて説明してくれています。より相手のサインを見つける手助けとなってくるでしょう。

FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (河出文庫)

FBI捜査官が教える「しぐさ」の心理学 (河出文庫)

 

 

無意識を視覚化する

 コールドリーディング関連の著書で有名な石井裕之の本を読んだので、備忘録がてら面白かった点をまとめておきます。

 

目次

  1. 好悪の感情
  2. P型人間とE型人間
  3. まとめ

 

1. 好悪の感情

 コールドリーディングの特徴として、相手の好悪(快適・不快)の感情をボディーランゲージから読み取ることが挙げられます。この本でも「視点」という切り口からそれが述べられています。

 人は「無意識の内に様々なイメージを空間的に配置する癖」が付くそうです。そこで「楽しいことを回想する時(快適)」と「嫌なことを回想する時(不快)」とで視線がどこに向くかを観察し、その空間(本の中では左右程度の確度で十分だそうです)を意識しながら相手とコミュニケーションすることで、相手が現在快適なのか不快なのかが可視化され、その背景理由を文脈から推測することで相手の気持ちを読み取れるというのが著者の論でした。相手のボディーランゲージを「快適サイン」と「不快サイン」に分類し、その背景を推測する手法は、他のコールドリーディング書籍でも見られるので、後ほどそちらも紹介します。 

terantera.hatenablog.com

 

 

 本書では相手の視線導線を押さえることが重要としているので、観察時に「恋人の話(快適)」や「上司の愚痴(不快)」といった、相手の感情の動きが予測しやすい話題を振ることで、相手がどのようにイメージを空間配置しているかを学習することが肝要だそうです。人は情報の90%を視覚から受け取るという説があるくらい、視覚イメージは脳と密接に関係しあっています。そのため、視覚を利用したボディーランゲージ・リーディングは確度が高そうだなぁという印象を受けました。

 

2. P型人間とE型人間

 P型人間(外交的)とE型人間(内向的)の話も面白かったので、同様に記載しておきます。この分類はジョン・G・キャンパスというセラピストが提唱している分類で、大まかに外交的な人間をP型、内向的な人間をE型としています。文脈としては、外交的な人と内向的な人ではコミュニケーション傾向が大きく異なるので、相手の型に合わせてサインを読み取ることで、コールドリーディングの確度が全然違うという話でした。

 

  特に面白かったのは、P型人間とE型人間では「相手からのメッセージの理解法」と「メッセージの表現方法」が全く異なるという話です。

 P型は「人に言われたことをそのまま受け入れる」傾向があるのに対して、E型は「相手の言葉の裏にある真意を探ろうとする」傾向があります。「今日はまた綺麗ですね」と声をかけられた時に、P型は素直に喜ぶのに対して、E型は”今日は”っていつもは綺麗じゃないってこと?と不快感を感じるのです。外交的・内向的と言うと誤解を呼びそうですが、P型は素直で、E型は気が利くと言ったほうが正確です。ここからが面白いのですが、P型・E型双方ともに、「理解の仕方」と「表現の仕方」があべこべなんです。つまり、P型は「メッセージを暗示した間接的に表現をする」傾向があり、E型は「伝えたいメッセージをそのまま伝える」傾向があるのです。異性をデートに誘う時に、P型は「最近公開されたあの映画すごい評判いいらしいよ」と間接的に誘うのに対し、E型は「最近話題のあの映画観に行かない?」と直接的に誘うのです。この違いは「理解の仕方」が大きく影響しているのだそうです。P型にとって「メッセージはそのまま理解するもの」なので、映画に断られるのはそのまま「自分は嫌われている」という風に受け取ります。人間誰しも人に嫌われるのはストレスがかかるので、その状態を避けようとします。その結果が、「映画の評判がいい」という間接的に誘い文句を選択させるんだそうです。一方でE型にとって「真意はメッセージの裏に隠すもの」なので、仮にデートを断られるとしても、真意は隠した上で相手が返答することを想定します。そのため断られたとしても、それはE型にとってさほどストレスにはならないのです。その結果「映画に行こう」という直接的な誘い文句を選択するのです。

 

 本書ではP型/E型の形成背景についても説明がされています。それは幼少期のコミュニケーションだそうです。例えば、親が「外に出るのは片付けてからにしなさい」と子供に伝えたとします。子供は片付けるのは面倒くさいので、家の中にいることを選択し、親に遊ぼうとせがみます。そこで親が「邪魔だから外に行っていなさい」と、先ほどと矛盾するような発言をするとします。子供にとって親とは絶対的に正しい存在です。その親が上記のような矛盾したコミュニケーションを取ると、子供は相手のメッセージはそのまま解釈してはいけないのだと学習し、その結果E型に寄っていくのです。逆に、親が一貫性のある発言をしていれば、子供は相手のメッセージをそのまま受け取ることに一切の違和感を覚えないので、P型に育つというわけです。

 親の子供に対する影響力は発達心理学の領域でも多く研究されており、特にパーソナリティの形成に大きく影響すると言われています。興味がありましたら、下記投稿も御覧ください。

terantera.hatenablog.com

 

 

 P型/E型に関してもう一つ面白い説が紹介されています。P型/E型によってセックスに対するスタンスが変わるというものです。

 P型女性は感情や身体を全面に出す傾向があり、E型女性は論理や世間体を全面に出す傾向があります。これは幼少期に負ったトラウマが影響しているんだそうです。人は自分にとって都合の悪いものを隠す習性があります。P型は幼少期に精神的な傷を負っていることが多いんだそうです。そのため脆い精神面を隠すために身体を全面に出していくのだそうです。対照的にE型は幼少期に身体的な虐待を受けた人が多いそうです。そのためP型女性は比較的容易に自分の身体を異性に許します。しかし心は許さないのです。対照的にE型女性は心は容易に許しますが、身体は許さないそうです。著者は、相手の型を踏まえた上でコミュニケーションを取らないと、相手がどこまで許しているかを見誤り、関係的破綻を迎えると注意喚起していました。

 私はこの精神/身体的観点からいくと完全にE型なのですが、先ほどの理解/表現の観点からはP型な気がするので、どこまで一貫性があるのかは疑問では有りますが。

 

3. まとめ

 上記が自分が面白いと思った点でしたが、本書には「ダブルバインド」のような誘導的にコミュニケーションに利用できるメソッドがいくつも紹介されていますので、そういったものに興味がある方にもおすすめです。

 

コミュニケーションのための催眠誘導 「何となく」が行動を左右する (知恵の森文庫)

コミュニケーションのための催眠誘導 「何となく」が行動を左右する (知恵の森文庫)

 

 

階層的クラスタ分析(1日目)

データは「生涯学習センターにおける学級・講座の開設状況(全国)」を利用した。「対象年代別の開催されている講義数」を基に階層的クラスタ分析を行う。

 

階層的クラスタ分析の手続きは下記となる。

  1. データから距離を求める(今回はユークリッド距離を選択)
  2. クラスタ分析手法を選択(今回は最近隣法を選択)
  3. 2.に基づいてコーフェック行列を求める
  4. コーフェック行列を基に樹形図を描画
  5. 妥当性の検証

 

実際に行ったコマンド

  1. lifetime.edu <- read.csv("2013_lifetime.edu.csv"):ローカルファイルの読込
  2. rownames(lifetime.edu) <- lifetime.edu[,1]:一列目に講義名が入っていたので行ラベルへ変換
  3. lifetime.edu[,1] <- NULL:一列目を削除
  4. lifetime.edu.d <- dist(lifetime.edu):整形したデータのユークリッド距離を求める
  5. lifetime.edu.hc <- hclust(lifetime.edu.d, method="single"):最近隣法でコーフェック行列を求める
  6. par(family = "HiraKakuProN-W3"):行ラベルが日本語で記載されているため、plot時に文字化けしないようフォントを指定
  7. plot(lifetime.edu.hc, hang=-1):樹形図を葉の高さを揃えて描画
  8. cor(lifetime.edu.d, cophenetic(lifetime.edu.hc)):ユークリッド距離とコーフェン行列との相関係数を算出し、モデルの妥当性を検証。相関係数が高ければ高いほど妥当性が高い。

下記が描画結果です。

f:id:terantera:20160527231148p:plain

 

ユークリッド距離とコーフェン行列との相関係数は0.766576でした。77%。クラスタリングもそこまで悪くないし、こんなものじゃないでしょうか。今回は「対象年代ごとの講義数」を基に講義をクラスタリングしたので、「講義内容と対象年代」の相関が強いことが前提となっています。そこの相関は調べていないので、「講義内容」を基にクラスタリングした時には異なる樹形図が描かれるかもしれないですね。当然ですが。

 

 

Rによるデータサイエンス-データ解析の基礎から最新手法まで

Rによるデータサイエンス-データ解析の基礎から最新手法まで

 

 

 

競争力の源泉 ブランドとは一体何なのか

  こんにちは。

 あなたにはお気に入りの洋服メーカーやアーティスト、レストランはありますか。世の中には溢れるほどのサービサーが存在するにもかかわらず、あなたは何故彼らを選ぶのでしょうか。それを説明するのがブランドという概念です。

 

ブランドの養成

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 製品やサービスを「顧客側」から見た時と、「企業側」から見た時の重なり部分にブランドは根付きます。双方の受給が満たされ合った上で、顧客が求める価値を提供し続けた企業のみが愛着を持ってもらうことができます。愛着段階までブランドを育てると、その企業(製品/サービス)は下記のような優位性を持ち始めます。

  1. 顧客との差別化
  2. 顧客の固定化
  3. 価格競争の回避(価格プレミアム)
  4. 流通の取扱促進
  5. プロモーションコストの効率化

▷マーケティング効率が向上し、競合他社に対する強力な優位性を発揮する。

 

ブランドの構成要素

 ここから更に、ブランドの構成要素を分解したフレームワークに「ブランドの扇」というものがあります。 

<図を入れます>

  1. 事実・特徴:ブランドがカバーする製品やサービスの特徴。ブランドの価値の出立点。
  2. 機能的価値:1.の製品やサービスが提供する機能的効用。
  3. 心理的価値:ブランドが提供する感情や気分的効用。
  4. ブランドパーソナリティ:ブランドが醸し出す雰囲気や連想される人格像。
  5. ブランドエッセンス:ブランドが顧客に対して提示する約束のこと。appleならば、洗練されたUIやユーザのクリエティビティを最大に引き出す等。

 1〜6の順に詳細から追っていくと、その企業の持つパーソナリティ像や顧客へ提示していた約束が見えてきます。逆に、この2つが明確に見えてこない企業は、自社のブランド特性を追求できていないのです。

 

市場環境分析

 自社ブランドの構成要素を明確化したら、次は自社が属する市場動向もチェックしておきましょう。オープンマーケットなのかクローズドマーケットなのか、成長しそうかピークを既に迎えていそうか、これらの外部要因によってブランド開発の必要性の有無が変わってきます。同様に、市場内の競合他社との顧客セグメントの棲み分けがどうなっているかも重要な要素です。

 

ブランド開発

 ここまでのプロセスで現状のブランド価値を仮定することができます。ここから要されるシナリオとしては主に3つあって、①ブランドポートフォリオの改善と②マザーブランドの刷新と③顧客接点の改善の内から投資対効果の高い戦略を選んでいくことになります。③及び、「分析▷戦略策定」の各プロセスは後日別途投稿したいと思います。

 

ブランドポートフォリオの改善

 新たな企業・事業・製品ブランドを創る。もしくは既存のブランドカテゴリーの見直しを行うことが該当します。ブランドポートフォリオの改善は、主に市場の外部要因によって選択肢として検討されるようになります。

企業ブランド

 新たな企業ブランドを創る必要性は、大規模企業との合併や持株会社の設立時に発生することが多いです。GEのジャック・ウェルチがNo1戦略を打ち立てたように、市場内で主要プレイヤーになれないと、利益は圧縮され、企業は生き残れないと言われています。一説ではありますが、一つの市場内で主要プレイヤーとなれるのは多くて3社、少ないと1社または2社であるとされています。従来は各国の国内市場にそれぞれ3社の主要プレイヤーが存在していましたが、グローバル化が進行している現代、世界規模で見て、その市場の上位3社に入っていないと生きていけない時代が近づいてきています。そうなると、企業は生き残りを掛けて、勝てるマーケットへの注力を強化し、勝てないマーケットからの離脱が増えてくることが予想できますし、既にそうなっています。各国の企業売却・事業売却の頻度がより増していくのです。その際重要なのが企業ブランドです。事業領域の転換や再定義を行う必要性に直面するからこそ、顧客との間に気づいた信頼関係・愛着関係を上手く維持させる必要が出てくるのです。

事業ブランド 

 新たな事業ブランドは、コア事業の圧倒的な成長が見込めなくなった段階で検討されます。具体的には、企業が新市場に進出する際に必要性が発生することが多いです。例えば、SONYが不動産や金融などの領域に進出する際、electronics事業と同じ看板を使っていると顧客の革新的製品を創り出すelectronics企業としてのSONYの企業イメージの純度が下がります。現状のイメージと乖離が大きい領域に参入することで、既に構築されているブランドが毀損されてしまう恐れがあるのです。

ファミリーブランドと個別ブランド

 製品ブランドは更に2種類に細分化することが出来ます。ファミリーブランドと個別ブランドです。製品ブランドは企業の成長に伴い、商品ラインナップが多岐に渡り、「商品と企業ブランド」または「商品と事業ブランド」との距離感が離れすぎた際に、顧客の期待とプロダクトの提供価値との間にクッションを置くことを目的として利用されます。ファミリーブランドは事業ブランドよりひとつ下のレベルで製品群の”ラベル”を新装することで、顧客満足度の低減を回避するのを目的として利用されます。逆に個別ブランドでは、事業ブランドの下位に新しいブランドを創るのは同じですが、一つ一つのプロダクトを単体のブランドとして”ラベル”付を行う点で異なります。個別ブランドが取られるポイントとしては、強力なユニークネスを持っていることで、他のプロダクトと一括りにできないことが考えられます。

 

マザーブランドの刷新

 ブランドの刷新項目としてビジュアルシンボル・市場ポジショニング・ターゲットセグメントの3つの切り口が考えられます。

 ビジュアルシンボルでは下記項目がブレイクダウン結果として抽出されます。これらを「ブランドの扇」で特定したブランドパーソナリティやブランドエッセンスに沿うように、デザインし直すことが必要です。non-verbalコミュニケーションの重要性を考慮してもらえるとイメージしやすいですが、人間は視覚で物事を理解する生き物です。そのため、視覚的な顧客接点に常に露出するビジュアルシンボルは極めて重要であるといえます。

  • ブランド名
  • シンボルマーク
  • シンボルカラー
  • 使用書体
  • グラフィックエレメント
  • ロゴタイプ

 市場ポジショニングの観点からは、市場においてターゲットとしている層をしっかりと握れているのかをユーザカテゴリー別・地域別のシェアや財務データが検証をかけるのが良い取っ掛かりになると思います。

 

下記参考図書です。 

図解でわかるブランドマーケティング[新版] (Series marketing)

図解でわかるブランドマーケティング[新版] (Series marketing)